プロのネイリストとして活躍したいなら、その実力を客観的に評価・認定してもらわなければなりません。
ネイリストは国家資格がありませんが、有名な民間資格がありますのでまずはこれらを取得する事がプロへの第一歩です。

ジェルネイルを施すために必要な資格”ジェルネイル技能検定”

今やネイルサロンでは当たり前に施術されるジェルネイル。
JNA(NPO法人日本ネイリスト協会)が主催するジェルネイル技能検定は、その技術を客観的に評価・認定する民間資格です。

初級

義務教育修了者であれば誰でも受験可能です。
筆記試験30分+実技試験95分の二段階で審査されます。
最も基本的な施術となるため、実技はネイルケアやジェルカラーリング、簡単なジェルアートなど基礎的な事柄がメインです。合格率は約70%と難易度は低め。

中級

初級合格者のみ受験可能。
こちらも初級と同様に筆記試験と実技試験の二段階方式です。
筆記では衛生と消毒や爪の構造(皮膚科学)などが出題され、実技はネイルケア ポリッシュカラーリングやジェルオフ、グラデーション、イクステンション、フレンチカラーリングで審査されます。合格率は約60%。

上級

中級合格者のみ受験可能です。上級になると筆記試験はなく実技試験のみで、ジェルクリアスカルプチュア・ジェルチップオーバーレイ+デザイン・ジェルチップオーバーレイ+フレンチルックなど指定された施術を行い審査されます。
上級合格率は約45%と他の級に比べて厳しくなっています。

ネイリストの技能を問う資格”JNECネイリスト技能検定”

ネイリストの技能と言えば、JNECネイリスト技能検定が有名です。
プロのネイリストになりたいなら絶対取得しておきたい資格になります。

3級

義務教育を修了していれば受験可。
ネイリストの基本的な部分を理解出来ているかどうかを審査されますが、合格率は90%を超えており基本をしっかり押さえておけば問題ないレベルです。
筆記試験と実技試験があり、筆記はマークシート方式。
実技はネイルケアやネイルアートの基本部分が出来ればOKです。

2級

3級合格者のみ受験可。こちらも3級同様に実技試験と筆記試験の二段階方式。
実技試験は90分間で、ネイルケアやネイルカラーリングなど3級の内容はもちろん、チップ&ラップ(チップイクステンション)やネイルアートまで施術します。
合格率は約50%と3級よりもかなり厳しくなります。

1級

2級合格者のみ受験可。筆記試験40分と実技試験150分で、一番難易度が高い試験になります。
実技はスカルプチュアネイル、チップ&オーバーレイ、ミックスメディアアート(3Dアート)が出題され、合格ラインに乗せなければなりません。合格率は約40%前後となっています。

独立を考えるネイリストに必要な資格”ネイルサロン衛生管理士”

ネイリストとしての施術の技術、知識は独立に絶対必要ですが、さらに必要となるのがサロンの衛生管理です。
ネイリストは人の爪の部分にネイルケアやネイルアートなどを施すため、ちょっとした傷や隙間から細菌感染を引き起こす可能性もあります。
そこで器具や爪への消毒など衛生管理を徹底させなければなりません。

顧客に安心して施術を受けてもらうためには、まず衛生状態の管理から。
将来独立を考えている方は特に必要となる資格です。
JNA認定校で講習を聞き試験を受ければ取得出来ますので、将来独立したい方、サロンで衛生管理を任されている方、また将来衛生管理担当者になりたい方は必ず受講をお願いします。

まとめ

ネイリストになるにはいくつか必要な資格がありますが、上記にあげた資格は特に重要なものとして認識されています。
上手な施術だけではなく衛生管理の概念をしっかり頭に叩き込めば、どこに出ても恥ずかしくないプロのネイリストです。